当農尊は先述の通り「食はいのち」の現実に学び、安全な農産物の生産と消費者とをつなぐ活動を行なっています。

名張市の生産地見学や有機栽培体験会などの交流や各人の生き甲斐を聞き合い支え合う懇談活動をしています。

 特に健康の基本である「農」が育む偉大な生命力に富む「食」の食べ方や栄養や量、近代療法だけでは困難な病からの回復を支える「第二の医療」の三つをつなぐ生活習慣の確立で自然治癒力の意外な効果を体験し回復に確信を持つことができるようになります。

貴方もぜひご参加下さって100歳の健康をやり遂げようではありませんか。

 オーガニック農尊がめざす自然との共生

苦労人宿場「農尊」に寄っている人たちは生涯を平和と健康で不安のない生活をしていきたいと願っている行きずりの善人です。

世渡りのどこで何を間違えたのかわからないままに病気や怪我を持ち治癒に悩む人や人生の終盤に立って次世代のために何をしておくべきかを探究する人、豊かを体験し交流し合う中で新しい道の発見に努める人々は美しいです。

しかし病気の治し方や生き甲斐の新しい発見ためには、すぐには理解できない手順や道順が潜在しており物の見方や考え方の法則と呼ばれているのがあり、それをご存知ない方は意外と多いのです。例えば自分がなぜこんな病気に?と原因を考えたり治し方を探索しても経験の範囲では困難です。病院でも薬局でも直面している苦痛や困難の応急処置止まりです。

私たち農尊では、当事者の直面してしている課題、病気を繰り返さないように、原因を根本から取り除いていくことを考え合います。

地球上の自然界の動物は本来健康に生きられるように生まれてきます。

一般の動物は病気になっても自然に治す能力を持っていますし(自然治癒力)人間も原始時代は同じことでしたが文明の発展で「医療」が進歩し救われていますが併せて自然治癒力も利活用されています。

 病気だけに限らず、全て物事は原点に戻って出発し、問題の経過を事実に沿って探求してゆくと原因は次第に正確に見分けられるようになるという億足があることです。

さて、オーガニックの農業を尊重すべきと考える理由も同じ筋道の上にありますので一歩踏み込んで考えることをお薦めします。

 地球上の生物は自然界に生成する物を食糧として利用し、生と死の循環を経て継続してきました。生物間の食いつ食われつは一見非情なものですが、生物界の持続に必要な食糧の均分化であり相互依存の原点と考えられます。

 生きてゆくためにまず食糧の確保が絶対的第一条件(原点)です。人間社会もこの原点から出発して今日(こんにち)の社会があるのですが、欲望意識の誤りから悲惨な戦争や非人間的食糧生産による疾病が現れています。生存のためにより儲かる農業へ量の過剰生産、質の悪化( 非自然化、化学農薬、肥料の遺伝子操作 ) などへ進み、食べ方としても白米( 食べ易さ) による栄養無視は江戸時代の流行病(脚気)を生み今日でも続いています。この誤りの原点は交換の貨幣経済(資本主義)制度の市場原理にあります。

 新型コロナ(COVID-19)の出現も地球上の自然界に生きる微生物と人類の間にある均衡関係を環境を無視した経済優先の自然破壊により生まれた世界的疾病です。肉眼では見えない微生物が地球環境破壊の限界を暗示してくれているものと考えるべきでありましょう。

 今日新型コロナ対策を原点に立って考えるならば、人間が進めてきた地球環境の破壊を一旦停止することにより新型コロナの変異活動を止める必要があるのです。オミクロン株は人間の体内が新たな生存条件に合致しているので、人間の食生活を変えることによるのが、ウィルス感染と拡大を止める決定的方法と言えます。

 人間の体への寄生がうまくいかなくなるまでには株の変異は続行するでしょうから、かなりの期間(年単位)の国家的医療計画が必要となります。

 漢方にような第二の医療が役立ちますが、ここでは長くなりますので次の機会にお話ししたいと思います。

 同じ自然界からその昔微生物として出発し共存してきた人間が、より良い生活への経済優先で地球環境を破壊してきた結果、新型コロナは次々と強力な毒性を作り、自分達の生き残りを目指して今も世界中に拡散しています。

 私たち農尊の中で一時的にせよ微生物との共生と生き方、考え方を共にした人たちは、農とオーガニックに関連した生き方(飢えない、病気にならない、血が綺麗になる)に深い理解と確信を持ってもらえるはずです。

 オーガニックと農業の近代的結合と発展は人間の社会とその未来を安定させ、個人の希望とより良い生活への生き方を限りなく実現させていくことになると考えます。

筆者:伊藤傅一