暖かい日が増えたと感じたら雨多き若葉の季節。

晴れの日を見計らって田植えはじめました。

代搔き

沼地のような田んぼ。踏み入れた瞬間から足は下へ下へと沈みます。

歩く度に田んぼに沈んだ足を引き抜く。重い足。まるで足首に数キロの重りが巻き付いているよう。

自由に動きまわるには下半身の筋力とコツが必要。

そんな状態で重い鋤をもって田んぼのデコボコを無くして、均平にします。

手植え作業

無農薬・有機栽培には「紙マルチ田植え」を行います。

「紙マルチ田植え」とは、田んぼに古紙再生紙を敷いて、苗を植える箇所に穴をあけて植える方法です。

こうすることによって雑草の成長をしっかり抑さえてくれます。つまり雑草を抑える農薬を使用しなくてすむのです。

この紙はゆっくりと1~2カ月弱かけて水や微生物などで自然分解されていき、なくなってしまいます。

紙が溶けるまでに、雑草を成長させずに、稲を伸びさせるという。

アナログでありながら環境に安心安全なマルチ効果発揮します。

また、田植え機ならともかく手植えでも稲が並んでいるわけは・・・

きちんとメジャーリングをしているからです。

こちらもアナログですが、棒に稲を植える箇所に印をつけた手作りのメジャーです。

紙マルチを転がしながら、メジャーを置いてひとつひとつ植えていきます。

人差し指と中指で稲を挟んで、その2本の指で紙の上か土に穴をあけ稲の根を奥に挿していきます。

一旦水に触れた紙はすぐにふやけてくるので丁寧に触れないと簡単に破れてしまいます。

一度に紙を敷いてしまわず、一列一列紙のロールを転がしながら進めていきます。

また、稲を挿す箇所以外に大きな穴をあけると、そこから雑草が成長してしまいます。

こちらは、苗です。手植えしやすいように数十本づつをセットに紐(自然に分解されて溶けます)でまとめ、田んぼに適当に放り込んでいきます。

写真で田植え者の後方に2つほど落ちていますね!沢山の苗を持たなくよいし、手元の苗がなくなってもわざわざ苗をとりにいかなくてもよい効率的なアナログ方式です!

ずっと中腰作業なので時々体を起こして伸ばさないと辛いです!

沼地化した田んぼには、田植え足袋を履くよりも裸足の方が歩きやすい。

これは黒米の苗です。黒い米粒が見えますよね!米粒から発芽させて苗になるのです。

カエルが住む田んぼ

田植え前の田んぼとその風景、そして、音声をONにして最高のBGMもお楽しみください。

BGMも自然の鳥やカエルの鳴き声、虫の音、風の音。

田んぼにはカエルがいないんだよと教えられたある家族。

とある田んぼで手植え体験をした際に、田んぼにはカエルはいないと教わったそうです。それは無農薬田んぼではないからです。

農薬があると害虫や雑草を避けられる=生物が住み辛い環境だということになりますね。

BGMを聴いてみてください。ここの田んぼには沢山のカエルが住んでることが想像できます。映像ではカエルは映っていませんが、いろんな生物が住んでいますよね!

これが、無農薬・有機栽培のオーガニック農尊の田んぼです。